これは大事。化石燃料は何年位持つのか?埋蔵量を確認しておこう
太陽光発電など再生可能エネルギーが必要な理由は三点。
- 化石燃料の枯渇
- 環境に与える悪影響
- 日本で産出しない
石油は大昔の微生物の死骸。石炭は、植物の死骸と言われています。日本でも昔は、三池炭鉱や夕張炭鉱などで石炭を採掘していました。現在は、それぞれ廃鉱となり、石油や天然ガスを海外から輸入しています。
では、まず、本当に枯渇するのかどうか資源量を見てみましょう。
化石燃料の資源量=確認可採埋蔵量
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石炭や石油そしてウランがどれくらい、利用できるのかを見てみましょう。
- 石炭
- 144年
- 石油
- 40年
- 天然ガス
- 69年
- ウラン
- 75年
出典:エネルギー 風と太陽のソフトランディング 著者 小島紀徳氏
石油は何と40年!後、半世紀も持ちません。このデータを見ると急いで再生可能エネルギーにシフトしたいところ。
ただし、シェールオイルやガスの発見などもあるように、この確認可採埋蔵量は変化していきます。そこで、推定残存資源量という要素が重要になってきます。
小島氏の著書によると、石炭はなんと2300年、石油は99年(シェールを含めて262年)、天然ガスは154年という数字。
化石燃料全体で何年持つのか
推定残存資源量(E)を年生産量(T)で÷と、結局800年しか持たない。
石炭・石油・天然ガス・ウランの合計数値を計算すると743年(シェールを含めて808年)。ただし、石炭の資源量が非常に多いため、環境問題を考えると800年暮らし続けるのは困難。
二酸化炭素排出量の少ないウランと天然ガスだけでは60年しか持たない。石油は39年。
地球温暖化を食い止め、限りある資源を大切にするためにも、太陽光発電や再生可能エネルギーを利用するメリットは大きい。
参考サイト
これでは、マイケル・ムーア氏がブッシュ氏を非難した書で書いたように、子供が祖父に、「なぜ、石油を全部燃やしちゃったのかなあ」という発言が出てきそう。
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