太陽電池の国内シェア1位はシャープも住宅用はパナソニックが首位
太陽電池の国内シェアはシャープが長らく首位の座を保っています。2010年生産シェア。
しかし、現在のシャープは経営危機のまっただ中でもあり、業績不振傾向。2015年3月期、メガソーラー中心の太陽光発電事業は626億円の営業赤字。
●シャープの株価:月足:166円(2015年5月22日)
SBI証券チャート
その間に業績好調なメーカーがパナソニック。
パナソニックは住宅用太陽電池で首位
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平成21年に子会社化した三洋電機の技術を引き継ぎ、住宅用に特化して成功。2013年は20%程度のシェアでシャープと並んでいたが、2014年度に20%台後半にシェアを高めて首位を奪取。新築住宅用よりも既存住宅の改築市場で4割のシェア。
津賀社長は、2012年に就任後、太陽光バブルを警戒し、マレーシア工場への追加投資を凍結。競争の激しいメガソーラーから住宅用に方向をシフト。日経新聞によるとGEグループなどが岡山県に設置するメガソーラーは全量、中国勢が納入。
京セラも太陽電池を核とする事業部門の利益が9割減少。
一方、パナソニックは、島根工場や滋賀工場に95億円を投じて年間生産能力を15万キロワット増加させる計画。
●太陽電池の国内シェア:2013年、出荷量ベース、日経新聞の推定データ
- 太陽光発電市場の動向(PDF):経済産業省発表
- 人気メーカーシェアランキング
- 太陽光発電協会:太陽光発電協会が独自に集計した太陽電池の出荷統計
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