燃料代はゼロも太陽光発電は、周辺機器メンテンナスにお金がかかる!
太陽光発電は、火力や原子力と違い燃料代がかからないことがメリットの一つです。
基本的にメンテナンス費用は、故障や機器交換時にだけイレギュラーとして生じて毎月の維持や保守費用が必要ありません。
設置すると全て自動で発電を行い、毎日の掃除や作業もありません。初期費用をかけて設置してしまえば、毎月、発電してくれる点が人気の理由です。
太陽光発電のメンテナンス費用について
太陽光
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ただし、設置する際には、業者にメンテナンス費用の話をじっくり聞きましょう。家のお風呂・水道周り・屋根など、年数が経過すると修理が必要になるのと同じくメンテナンス費用はゼロではありません。
良心的な会社程、何年経過したら何が起きてどれくらいの費用がかかるのかについてしっかりと話しをしてくれます。
太陽光発電のメーカー保証
工事を依頼すると機器に対してメーカー保証が付いてきます。このメーカー保証は太陽光パネルと周辺機器に分かれていることがほとんどです。
1.太陽光パネル = 10年保証
2.パワーコンディショナーなど周辺機器 = 1~2年保証
太陽光パネルの不具合が起きる割合
2010年の産業技術総合研究所が調査した記事によると、257台の太陽電池(太陽光パネル)の1割に不具合が見つかったとのことです。割合的にはそれなりに起きているわけです。
産業技術総合研究所(産総研)が調査した太陽電池の不具合履歴である。住宅に設置した257台の太陽電池のうち、モジュールの一部または全部を交換した台数を太陽電池メーカー別に示している。
全体では、約1割に相当する34台で、設置してから10年以内に発電量が著しく低下する不具合が見つかった。
太陽光パネル
太陽光パネル(ソーラーパネル)は、寿命が長いことが特徴です。それこそ、宇宙や山の中に並べることもありますので丈夫でメンテナンスが簡単でないとダメなのです。
確かに鳥の糞やほこりなどの汚れが大量に付くと、出力が低下しますが、雨で流れることがほとんど。メーカーの保証期間も10年と長いので、保証期間内に問題があれば、メーカーに修理してもらえます。
パワーコンディショナー
太陽光で発電した電力を家庭用に変換する装置が「パワーコンディショナー」です。 このパワーコンディショナーの寿命は少し短く10年~15年で交換する必要があります。
パワーコンディショナーを完全に交換する場合は、20万円~50万円のお金がかかります。部品交換の場合は、数万円程度で済むことが多いでしょう。
性能の差により価格差があります。
メーカーによっては、京セラなどのように、保証期間以降も、有料の定期点検を実施してくれるところがあります。
売電メーター
太陽光発電で余った電力は、「売電メーター」を通して、電力会社に購入してもらいます。なお、一般家庭についているメーターは、「買電メーター」です。
この売電メーターは、少しややこしいので、設置時に良く確認しておきましょう。なぜかというと、売電メーターの価格や保有主は、電力会社により違うのです。
・東京電力:アナログ型で1万円程
・東北電力:デジタル型で10万円弱
この売電メーターは、10年周期での検定・交換が義務付けられ、ユーザー側の負担で交換することになります。
売電メーターの価格や設置について各地の状況を調査してくれたブログがあります。
売電メーターの所有者が・・・
・電力会社所有の場合:初期設置のみ負担 その後は施主側に費用の請求はありません。
・施主所有の場合:メーターの本体価格+工事代金までもが施主負担。
結論として、自動車のガソリンやストーブのガソリンなどと違い日々の燃料代はかかりません。ただし、機器やソーラーパネルの故障や劣化などによる交換・修理の費用はかかるということになります。ブームに踊らせるのではなくできるだけ正しい判断を下せるように勉強していきましょう。
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