電力の単位として使うキロワットとキロワットアワーについて解説
太陽光発電を考える上でエネルギーの単位を分かりやすく理解しておきましょう。共通単位で計算や比較をしていかないと何の意味もありませんね。
キロワットとキロワットアワー
エネルギーの力を測るときに、1kW(キロワット)という単位を最もよく利用しますが、これは電気のパワーを示します。
それに対して、1kWh(キロワットアワー/キロワット時)と呼ぶ単位が消費電力量です。つまり、1kWのパワーを持つ電球を1時間付けた時に使う電力量を示すわけです。
なお、東京電力などの電力会社は、電気代を計算する時に瞬間的なパワーではなく消費電力量で金額が出されます。
この二つの単位の違いをまずは把握しておきましょう。また、電気は大量に貯めることができません。
消費電力(kW)×時間(h)=消費電力量(kWh)
1kWの電力はどれ位のパワーを持つ
エネルギーの力を具体的にイメージしてみます。
- 1W:懐中電灯
- 100W:人間が発するエネルギー
- 1KW(キロワット)=1000W:小さな家が使用する電力
- 1MW(メガワット)=100万W:小さな町が使用する電力
- 1GW(ギガワット)=10億W:大型発電所級
出典:文系のためのエネルギー入門
1平方キロメートルの太陽光からは1ギガワットをエネルギーを得られます。ただし、太陽光を100%有効に使えた場合。
世界の電力消費量
四国電力によると2010年の世界電力消費量は、19兆7千億kWhととんでもない数字。
その中で日本の消費電力量は約1兆kWh。この数字を賄うために何を使って発電するかを考えなければいけません。
日本の震災により、原子力の持つ怖さがクローズアップされて太陽光発電が伸びています。ただし、価格の高さや夜間に発電できないなどの問題も大きい。
そして、まだまだ発電の主体として利用されている石炭は、二酸化炭素など環境へのダメージが大きい。
主要国の一人当たり電力消費量
- カナダ:15,145
- アメリカ:13,361
- 韓国:9,851
- 日本:8,399
- フランス:7,756
2010年:kWh/1人当り年間、出典:四国電力
電力消費は、暑い夏や寒い冬に増える傾向にあります。一世帯あたり電力消費量は震災以前は増加傾向にあり、2000年~2010年にかけて1カ月あたり300kWhに近い電力消費となっています。
電力に関する様々なデータ
太陽光発電を含めた再生可能エネルギーについて将来性や採算を考える基礎として、エネルギーの単位やデータを覚えておきましょう。
●節電対策
どのクリーン・エネルギーを人類は選べば良いのかそれとも省エネで対応すべきなのか考えさせられます。安定供給と環境維持という二つのテーマを同時に満たさなければいけません。
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