デメリット大の化石燃料に代わる再生エネルギーの本命が太陽光
太陽光をソーラーパネル(太陽電池モジュール)で電気に変える太陽光発電は再生可能エネルギーの主役。
再生可能エネルギーの中で太陽光発電が伸びている理由
太陽光という無限のエネルギーを使うため、資源がなくなる心配がなく、空気や水などの環境を汚さないことから、世界的にクリーンエネルギーとして伸びています。
以前は、時計などの小型機器・宇宙空間や工業用などの電源としての利用が中心でした。
しかし、近年、環境問題・資源枯渇問題で、将来性が期待されている中、2011年の東日本大震災により原子力発電のリスクが大きいことが判明し、普及政策を政府が実施。
実際に設置した方もどんどん増えています。日本政府は、「グリーンエネルギー革命」として再生可能エネルギーの普及に尽力しています。
ハリウッド女優のジュリア・ロバーツさんもエコライフを重視しており、子育てにおいてはエコフレンドリーなおむつを使用しているとのこと。さらに自宅をエコハウスに大改装しています。屋根を大きく覆うソーラーパネルや省エネ・リサイクルを重視した家具・家電をセット。夫のダニー・モーダー氏もサーフィンを行うエコロジー派。
本命、太陽光発電の普及
太陽光発電の買取制度も始まり、これから本格的な普及が見込まれています。
ビルやマンションの屋上・一般家庭はもちろん、採算の良くないゴルフ場や工業団地などの一部を再生可能エネルギーに切り替える動き。化石燃料の節約などメリットは大きいながらデメリットも。
利用や購入にかかる費用
コストは、初めに設置する初期費用がほとんどです。また、火力発電のように燃やすための石油は不要、ゆえに燃料費はゼロで保守管理費用も少なくて済みます。
特に、昼の電力需要については、コストカットのメリットが大きいと考えられています。
各発電ごとに抱えるデメリット
それぞれ問題点があり、欠点のない発電方法は残念ながらありません。上手に組み合わせて使うなど今以上の工夫が求められています。
火力の問題点
・石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料価格の上昇や枯渇などのリスク(原油価格の推移グラフ)
・CO2排出による温暖化の問題
・資源生産国の政情不安による輸入制限リスク
・採掘による環境被害(海洋や陸地の汚染)
原子力の問題点
・万一の事故による放射能汚染被害が大きい
・放射性廃棄物の処理問題
・建設立地に制限が多い。
水力の問題点
・立地に限界がある
・魚が遡上できないなど淡水資源に影響を与える
・巨大ダムの場合、地震等につながる可能性が危惧されている。
・渇水時に発電力が落ちる
風力の問題点
・風まかせのために、必要時に必要電力を発電できない。
・風きり音・風力確保のために、立地に制限がある
地熱の問題点
・地下水を汲み上げることで、周囲の温泉や環境に損害を与える
・発電所の立地に制限が大きい。
・硫化水素などの発生による環境被害
・火山活動の活発化による損害
太陽光の問題点
・季節により得られる電力量が異なる
・夜間や雨・曇りに発電しにくい
・大型の場合、広い立地が必要
関連記事
- 再生可能エネルギーの買取制度:風力・水力・地熱も固定価格
- 再生可能エネルギーの開発期間目安:高価格への批判
- 再生可能エネルギー普及は地球温暖化問題がきっかけ
- 電力の単位として使うキロワットとキロワットアワーについて解説
- 太陽エネルギーのパワーは一時間で人類の一年間に消費するエネルギーに匹敵