太陽光発電の採算は取れるのか!設置する上でのポイントをまとめ
設置・検討する上で大切なポイントをご紹介します。太陽光発電は実際に利益が出て採算はとれるのか?興味をお持ちの方はお読みください。
目的や設置方法についてまとめてみました。
太陽光発電のメリットとデメリット
メリットとしては、売電で電気代を節約でき利益を得られる・社会貢献できるなど。
デメリットとしては、雨漏りリスクや採算が合うまでに時間がかかるなどがあげられます。
詳しくは、それぞれ「メリット」と「デメリット」でまとめていますが、何のために太陽光発電を利用するのか目的を明確にして設置を行いましょう。
太陽光発電の採算とお金
設置を検討する人がもっとも気になるところが、太陽光発電はお得なのか?利益を得られるのかという採算性の問題です。
地域性や自宅の形状・設置できるスペースによる発電量などにより変わりますので、下記を参考にしてご検討ください。
地域別の電気料金節約予想
自然の太陽光を利用して発電するため、日照量の多い地域が有利です。
年間に節約できる電気料金をシミュレーションしてみたところ雪深い越後湯沢は9万9,725円、太陽が降り注ぐ高知市は15万8,055円と大きな差がありました。
あなたがお住まいの地域は、太陽光発電に有利な土地それとも不利な土地でしょうか?住宅用太陽光発電シミュレーションの結果でご確認ください。
初期費用
一番、気になるのが、太陽光発電の価格です。基本的に初期投資が大きくメンテナンスが安いシステムですから、最初の設置時の費用が大切です。
初期費用は、約100万円~250万円が目安です。出力により総額でかかるお金が変わりますので採算性やコスト比較時には1kWあたりの価格を比べます。
1kWあたりの平均価格は、平成24年度で48.4万円です。
標準的な4kWのシステムの価格は193.6万円ということになりますね。ここから国や都道府県から貰える補助金を引いた額がおおよその初期投資額になります。
補助金と初期費用
石油資源の枯渇や高騰・環境を考えてクリーンなエネルギーを増やす動きは世界で広まっています。
日本政府も普及にあたりメリットを用意しており、クリーンエネルギーの代表が太陽光発電で設置にあたっては、国や都道府県から補助金を貰えます。
東京都の杉並区で4kWのシステムを設置すると合計で56万円の補助金を貰うことができます。(平成24年の事例)
先程の193.6万円の太陽光発電システムだと56万円を引いて137.6万円が初期投資額です。
地域により補助金の額に差はあり、東京都はかなり恵まれています。あなたのお住まいの地域で貰える補助金を調べてみましょう。
メンテナンス費用
自然の太陽光を利用する発電ですから、石油や石炭のようにエネルギー代はかかりません。保守点検や故障時の修理代がメンテナンス費用としてかかるお金です。
メインの部品であるソーラーパネルの寿命は長いのですが、付属部品のパワーコンディショナーは10年~15年での交換が一般的です。
詳しくは、メンテナンス(維持)費用の項目をご覧ください。
採算性
初期投資に100万円~200万円程のお金を費やして十分な利益を得られるのでしょうか?
かつては、太陽光発電システムの価格も高くて採算を取るのに15年以上かかると言われていました。
ところが、固定価格買取制度により1kW42円での売電が10年間固定されたこと・補助金の充実で採算性は向上し、8年~12年程度が投資額の回収目安となっています。
固定価格(引下げ)は、今後、太陽光発電システム価格の値下がりや普及度合いにより下がる予定です。
ユーザーの事例
実際に設置するとどのような形になるのでしょうか。実際の設置写真などを見てみましょう
出典:京セラのカタログ
日経新聞に、初期費用は約140万円で、月に約1.6万円の収入増加(節約)となり、約7年間で初期投資を回収との事例が掲載されていました。
太陽光発電メーカー
主要メーカーには、シャープ・京セラ・東芝などがあり、それぞれに特徴があります。発電効率・価格・デザインなどから最適なメーカーを選びます。
メーカー選択時には、実際に太陽光発電を設置する施工業者と相談の上、決定します。
設置や見積もりの注意点
長期間、利用する設備ですから、信用できる施工業者にお願いしましょう。価格も大事ですが、アフターサービス・工事の技術なども重視しましょう。
また、訪問販売業者による苦情なども増えていますので、複数の見積もりを取ってサービス内容を比較してください。
メーカー保証や施工業者の保証・設置後の保守や点検のことも契約前に聞いておくことです。
複数見積もりの取得や施工業者の紹介は、「見積もりをとる前に」の記事をお読みください。
具体的な設置の流れ
太陽光発電システムの設置が決まれば実際に契約・工事・運転と進みます。
設置の流れを下記からご確認ください。
1.情報集め
2.見積もり依頼と比較
3.設置工事と契約:電気の契約形態も確認ポイントです。
太陽光発電システムが動き出せば、モニターで発電量をチェックしましょう。また、電気の契約形態も変更して効率を高めた方がお得です。
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