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太陽光発電の採算は10年で取れるのか。収支計算をしてみよう

太陽光発電システムを設置した場合、初期費用の回収に必要な採算年数は何年くらいでしょうか。以前は、15年~20年かかるというような話もありましたが、その期間は短くなっています。様々なデータを検証してみましょう。

太陽光発電の採算について

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太陽光発電の採算は、「投資金額が回収できて利益を得られるかどうか」で、近年、この採算性が格段に向上しています。

  1. 技術進歩で効率が良くなり値段が下がった
  2. 補助金制度で初期費用が安く済む
  3. 固定価格買取制度

太陽光発電の採算式

太陽光発電(ソーラーパネル)の採算についての計算は、まず、出ていくお金(支出)と入ってくるお金(収入)の2つを分けます。

支出:初期購入価格、メンテナンス費、設置工事費用

収入:設置時の補助金、売電によるお金、支払っていた電気料金

収入には太陽光発電の設置で払わなくてよくなった電気料金も加えましょう。収入として実際に入金はされませんが、プラスのお金です。

●収入-支出=プラスであれば、太陽光発電システムをあなたの家に設置して採算が取れることになります。

古い蛍光灯

採算年数計算例

例えば、4kWの太陽光発電システムの初期費用を少し安めに設定して200万円、補助金を50万円受け取ると初期費用は150万円になります。

初期費用を150万円、年間に節約できる電気料金を地域性を考えて11万円~15万円で設定すると以下のように計算できます。

各地域別の年間節約電気料金はこちら

年間節約電気料金と採算年数

●年間11万円節約:13.6年
●年間12万円節約:12.5年
●年間13万円節約:11.5年
●年間14万円節約:10.7年
●年間15万円節約:10.0年

太陽光発電システムの回収は、約10年~14年というところが目安で、日射量によって採算が取れるまでの年数が変わります!

この数字を見ると、どこの家でもつければ儲かるというレベルではなく、しっかりと見積もりを取り、自身のライフスタイルや転勤・引越しなどの可能性を考えて設置するのがベストです。

また、初期費用以外に維持費用(メンテナンスコスト)も必要になりますが、大きな費用ではありませんので初期費用を回収できれば、節約・利益の点で大きなプラスになります。

太陽光発電設置の検討ポイント

太陽光発電を設置するかどうか検討する際の5つのポイントです。

1.屋根の広さや日照:十分な発電量を確保できるか

2.費用は、自分で用意できるのか。ローンを頼むのか(金利は)

3.住まい地域の補助金を受け取れる金額

4.何年で回収できるかの採算

5.太陽光発電を設置する目的の確認(メリット)

太陽光発電の検討

太陽光発電を設置する際には、十分に検討し、採算計算や設置の目的をしっかりとご家族ですりあわせておきましょう。節電意識を高くして利益を増やすにはご家族の協力がなんといっても大切です。

また、採算を良くするためにも一括見積サイトを利用して、できるだけ有利な会社で設置することをお勧めします。

日経新聞にも太陽光発電システムの採算についての記事が掲載されています。

アラブの春から始まる中東の混乱は収まらず、石油価格は上昇していく可能性がありますし原子力発電は震災以降の利用ができません。

昔、読んだ「マイケル・ムーア」の本では何十年後かの未来図として、プラスチックを見た孫がおじいちゃんに、なぜこんな便利なものがなくなったのと問いかけるシーンがあります。

おじいちゃんは燃やしてしまったのじゃよと答えます。確認埋蔵量・技術革新で石油が無くなるまでの時間は伸びています。とはいえいつかは無くなってしまうものですから太陽光エネルギーの活用は大いなる社会貢献にもつながります。

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