世界最高の変換効率を競い合う太陽電池メーカー
同じ面積ならできるだけ多くの変換効率を求めることで太陽光発電の採算を高くしたいものです。次々と各メーカーから変換効率を高める製品や研究成果が出てきています。
平成24年度の住宅用太陽光発電システムの導入支援補助金では、太陽光発電モジュールの変換効率基準として、モジュール化後のセル変換効率について単結晶系は16.0%以上、多結晶系は15.0%以上が求められています。
★セル変換効率/発電効率(せるへんかんこうりつ/はつでんこうりつ)
変換効率 = 出力電気エネルギー ÷ 入射する太陽光エネルギー × 100(%)
同じ面積でも変換効率が高い程、発電量が大きくなるわけです。
パナソニックは変換効率は24.7%を達成
<スポンサーリンク>
パナソニックは、HIT®太陽電池で、実用サイズ(100㎡以上)の結晶シリコン系太陽電池の変換効率としては世界最高となる24.7%を、研究レベルにおいて達成したことを、2013年2月12日に発表しました。
今回パナソニックが達成した変換効率は、HIT®太陽電池の過去最高値(23.9%)を0.8ポイント、これまで実用サイズ(100㎡以上)で報告されている単結晶シリコン太陽電池の最高値を0.5ポイント上回る値とのこと。
さらに、セル厚み98μmで世界最高効率を更新できたことは低コスト化の観点でも価値は高く効率と低コストの両立を目指すて行くと成果を強調しています。
まだ、実用・販売レベルではないのが残念なところ。
東芝が、変換効率20.1%の太陽光発電システムを販売
東芝は、米国サンパワー社の250wモジュールを採用し変換効率20.1%の住宅用太陽光発電システムを2012年12月17日より発売開始
米サンパワー社の世界最高変換を実現した250Wの太陽電池モジュールを採用しています。本モジュールは当社が日本市場において独占契約している製品です。面積あたりの発電量が多いため、設置面積の省スペース化が図れ、同じ面積の屋根に設置した場合、一般的な発電効率の太陽電池モジュールに比べ年間約50%も多く注2の発電量が得られます。
出典:東芝
太陽光発電は、技術進歩で高性能・低価格化が進んでいます。ただ同時に買取価格低下の話も進んでいますので設置を急いだ方がいいかもしれません。
設置や検討時は、ネットで見積もりを依頼すると安心な上に低価格で比較できます。
関連記事
- 化合物3接合型太陽電池セルで世界最高の変換効率31.17%をシャープが実現!
- 太陽電池のエネルギー変換効率計算式
- 主な太陽電池の種類:材料によって性能や費用が違う
- コジマの太陽光発電システム:99.8万円
- 太陽光発電の専門用語:太陽電池やパネル関係