中国の太陽光パネル:サンテック社債がデフォルト
世界最大の太陽光パネルメーカー、中国のサンテック・パワーがデフォルト(債務不履行)になったと関係者が明かしたとのことです。
サンテック・パワーのデフォルト
サンテック・パワー・ホールディングス の社債5億4100万ドル(約513億円)の受託会社は16日、償還期限が過ぎたのを受けて同社にデフォルト(債務不履行)を通告した。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。ブルームバーグ
サンテック・パワー・ホールディングスの株価情報
サンテック側としては、債券保有者の63%が権利行使を5月15日まで先送りすることに同意しており、まだ合意していない債務者にも合意を促すとのこと。
サンテック・パワーの経営不振
世界的な太陽光パネルの価格引き下げ競争や関税問題により経営不振となったことが原因で、中国政府が救済するかどうかにも注目が集まっています。
ただ、中国政府自身の援助と低価格戦略でシェアを奪ってきましたが、過剰供給と化しています。そのため、サンテックを救済する場合、他社との統廃合による市場再編を狙っているようです。
サンテック・パワーの概要
本社:中国 江蘇省・無錫市
市場情報 ニューヨーク証券取引所(NYSE: STP)
設立 2001年
代表者 シ・ジェンロン 会長 兼 CEO
ウェブサイト:サンテックパワー、サンテックパワージャパン
●サンテックパワーのCM動画
ここまで、太陽光発電システムは、世界的な普及に伴い低価格化が進んできました。
1kW単価は、2010年度の平均56.5万円から2012年度は50万円を割り込む48.4万円まで安くなっています。
その低価格化に無理が来ているようで、今後は、これまでのような急速な価格低下にはならないかもしれません。
サンテックパワーの破産
中国のサンテックパワーの破産手続き開始のニュースが3月20日に流れています。
同社のキング最高経営責任者(CEO)は声明で、「再建計画は評価作業中だが、顧客には引き続き高品質の製品を供給する」と強調。今後は地元当局主導による再建が図られる見通し。時事通信
とのことで、太陽光発電業界の再編に動いていきそうです。
メーカー選びと施工会社選びに「信頼・信用」を強めた方が良さそうです。
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