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公表!2030年の電源構成(ベストミックス)案

経済産業省は2030年時点での電源構成(ベストミックス)案を公表。4月28日の総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)長期エネルギー需給見通し小委員会で大筋了承。

石油など化石燃料の割合を減らし、原発や再生エネルギーで賄う計画。停止中の原子力発電所を再稼働して、2030年時点で20%以上に戻す案について世論の反発が大きいと予想できる。

政府は原発を低コストで昼夜問わず発電できる基幹電源と考えている。ただし、原発はそもそもの導入時点から万一の事故リスクが大きいことから電力会社のリスク許容量を遥かに超えているとの議論があり、自己責任を政府が負う形でないと運営できないことがわかっていた。実際に福島原発で起きた事故も東京電力だけで責任を負いきれていない。

その点、国民全体で原発再稼働させるのか。高コストの生活になるが再生可能エネルギーを重視するのか選択をしなければいけません。

経産省のベスト電源案

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経産省のベスト電源案

太陽光発電は、全体の7%程度とする予定。

●電源ごとの発電コスト

電源ごとの発電コスト

円/キロワット時

コスト試算しにくい再生可能ネルギーの発電コスト推移は以下の通り。

  • 地熱は、2011年案の9.2~11.6円から19.2円へと上昇。
  • メガソーラーは、12.1~26.4円から12.7~15.5円へとダウン。
  • 陸上風力は、8.8~17.3円から13.9~21.9円へと上昇

再生可能エネルギーの内訳

  • 太陽光発電:7%
  • 風力:1.7%
  • 地熱:1%
  • 水力:9%
  • バイオマス:4%

二酸化炭素(CO2)排出量は森林吸収を含めて13年比で26%削減見通し。

経産省の意図としては、再生可能エネルギー導入による電気代上乗せ額が3~4兆円と巨額になること。化石燃料確保の難しさなどメリットとデメリットを勘案し、電気代負担を減らすことを重視して原子力発電再稼働への道筋をつけたい意向であろう。

参考:日経テクノロジー【金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所】 経産省がベストミックス案、太陽光は接続可能量に3GW積み増し、64GWを想定

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