熱と光で太陽の基本的な利用方法が違う
太陽のエネルギーを利用した太陽光発電のしくみをご紹介します。街を歩いていると屋根にソーラーパネルが乗っているのを良く見るようになりました。
ソーラーシステムの熱と光
ソーラーシステムには、「熱」を利用する仕組みと「光」を利用する仕組みの二つがあります。
太陽熱温水器:太陽の熱を利用してお湯を温めるシステムで、温めた水をお風呂のお湯などに利用します。(ソーラー温水器)
太陽光発電:太陽の光を利用して、発電するシステムで、太陽光を電気に変換して家庭内の電力に利用したり、余った電気を電力会社に売ることができます。(ソーラー発電)
いま、人気を集めているのは、「太陽光」を利用して発電するシステム!
光を利用する仕組み
太陽光発電は、モジュールに太陽の光を当てて発電させるしくみです。発電した電力(直流)を家庭で使える電力(交流)にパワーコンディショナーで変換します。主に以下の4つの機器を組み合わせて設置します。
●太陽電池モジュール
太陽電池(セル)を複数枚並べたパネルです。屋根の上で太陽光を受けて電気を作る発電機です。このパネルをたくさん設置すれば、最大出力と発電量は増えますが、その分だけ広い面積の屋根が必要になります。
●パワーコンディショナー
太陽電池モジュールで生じた電力は直流で家庭で使えないため、交流に変換する機器です。また、全体の運転を自動管理します。
●屋内分電盤
分電盤の名のとおり、電力を各部屋で使えるように分けて送ります。
●電力量計(売電メーター)
総発電量から使用分を差し引いた電力量と購入した電力量を計測するメーターです。
太陽光発電と天気や季節
お天気次第で作れる電気は大きく違います。晴れている日の発電量は多く、曇りや雨の日は少なくなります。
売電
晴れの日の日中は、電気が余りますので、電力会社に売ることができます。もちろん、発電した電力を自分で使う・電力会社に売るの切り替えは自動で行います。
電気は売電可能
電気は電力会社に売ることで、お金を得ることができます。
クリーンでエコなエネルギーとしての太陽光発電は、政府の普及拡大策のため、好条件で売電(電気を売る)することができます。
昼間は、太陽光で発電した電力を電力会社に売ってお金を得て、夜間は電力会社の電力を使う仕組みが成り立てば、国全体のエコ化とあなたの家庭の電気料金節約の一石二鳥になります。
固定価格買取制度の導入
クリーンエネルギー普及を目的に1キロワット時あたり42円で買い取るFIT(固定価格買い取り制度)が2012年7月1日から開始されました。
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