太陽光は高コストかつ天気次第で発電量が変化
太陽光発電には、いくつかのデメリットがあります。
メリットばかりを見るのではなく、しっかりとデメリットを考えて設置を行いましょう。設置時の詳しいリスクやデメリットもお読みください。
発電電力量当たりのコスト
太陽光発電の発電電力量当たりのコストは、化石燃料に比べて高くなります。
▼主な発電コスト試算(エネルギー・環境会議試算)
1kw発電のコスト(2010年モデル) | |
---|---|
原子力 | 8.9円 |
石炭・LNG火力 | 9.5円〜10.7円 |
石油火力 | 25.1円 |
太陽光 | 33.4円〜38.3円 |
この試算は、2010年モデルで、今後、石油火力のコストが上昇し、太陽光発電が下落すると見込まれています。
ただし、一般家庭が設置を考えるときに、原子力発電や石油火力発電との比較をしませんので、効率の悪さを大きく意識する必要はありません。
太陽光発電は、天気に影響
デメリットのなかで一番心配なところが天気です。
皆さま、ご存じの通り、太陽が出ていないと発電量が落ちるので、天候が大きく影響します。(曇天・雨天時、積雪した場合は発電量が低下)
また、夜間は発電できませんので、昼間に発電量が大きく夜間に発電できないシステムです。
太陽光発電は初期設置費用が高い
初期費用のページでご紹介していますが、初期費用の高さがデメリットの一つ。
2012年時点で1kw当たり55万円前後の初期費用が必要となり、回収するのに約10~15年かかります。
技術進歩と固定買取制度のおかげで、太陽光発電システムの価格が下がりつつあり、売電価格の固定によりデメリットは減りつつあります。
立地条件により発電量が変わる
太陽光発電に有利な土地のページで解説していますが、ソーラーパネルを設置する場所の日照により発電量が変わります。
太陽光発電機器の寿命
太陽光発電のキーとなるソーラーパネルの寿命は長く、半永久的に利用できると言われています。
宇宙空間などにも使われているくらいです。
ただし、パワーコンディショナーや売電メーターの寿命は、そこまで長くありません。
そのため、機器の交換や修理にも費用が発生します
詳しくは、メンテナンス費用のページにてご紹介しています。
太陽光発電のデメリットをご紹介しましたがいかがでしょうか?
事業として発電所を経営すると、効率を重視しなければいけませんが、家庭用の場合は、やっぱり採算が一番大切ですね。
家庭用の場合には、ほぼそこに集約されます。
風力のように風きり音が出る・火力や地熱のように臭いや煙といったデメリットは、太陽光発電にはありません。
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